(2016/7/29追記)FF4のメテオは特別な存在なのか。
ファイナルファンタジーには多種多様な魔法が存在します。
ファイア,ブリザド,サンダー,ケアル,バイオ,ホーリー,エスナ,フレア
アルテマ・・・
その中でも「メテオ」という魔法は終盤でお馴染みのイメージがあります。
その「メテオ」が物語上重要な立ち位置になったのが,FF7とFF4。
その中でもFF4のメテオは人がかたき討ちのシーンと,ラスボス手前の合体魔法の詠唱シーンと印象深いものがあります。
テラ,ゴルベーザ,フースーヤ,リディア,パロム,そしてゼロムス。たくさんおるな。
メテオの使い手含め,考察していきます。
メテオの設定
ダメージ量
FF4のメテオの設定の前に威力,つまり詠唱時のダメージをご説明しますと,魔法のダメージ量は以下の計算式で算出できます。
ダメージ量=効果値*4*(1+[知性/4])
※[]内は小数点以下切り捨て
※効果値は各魔法に設定されている威力の設定値のことです。
メテオの場合は,こちらのサイトの情報より効果値が200と設定されていることがわかりますので,以下の計算式になります。
ダメージ量=200*4*(1+[知性/4])
=800*(1+[知性/4])
知性40の人間がメテオを使うと,800*(1+[40/4])=800*(1+10)=800*11=8800程度のダメージになります。
ちなみに他の魔法の効果値はファイアが5(メテオの1/40)、バイオが32(メテオの4/25),フレアが100(メテオの1/2),バハムートのメガフレアが60(メテオの3/10)ですので,メテオが他の魔法と比べられないほどの威力であることがわかります。
ストーリーにおいて
FF4のストーリーにおいて,メテオがキーポイントとなるシーンが大きく3つあります。
1つ目は試練の山でテラがメテオを覚えるシーン。
テラが序盤にセシル一行に加わった時は初歩的な魔法しか覚えておらず,序盤だけ活躍するキャラクターかと思いましたが,試練の山で過去に身に着けた高等魔法を思い出し,メテオを習得するシーンは少し震えてしまいました。
メテオの消費MPが99なのに対し,テラの最大MPは90。しかも成長しないので,雑魚に試し打ちできず拍子抜けしたものですが,後々のイベントで使用した際には今までのプレーヤーのフラストレーションが一気に解消されたでしょう。
メテオはただでは使えない。重要な魔法としての印象付けは完璧でしょう。
2つ目はゾットの塔において,セシル一行とゴルベーザが対峙するシーン。
過去,ダムシアンでアンナが殺された(厳密に言えば,ゴルベーザの部下の飛空艇による爆撃が原因によるものですが)敵を討つため,単身ゴルベーザに挑む賢者テラ。
ファイガ・ブリザガ・サンダガを放ってもビクともしないゴルベーザに対し,最後の手段に出たテラは自分のHPをも犠牲にしてメテオを放ちます。
するとどうでしょう。余裕を放っていたゴルベーザの形成が崩れ,撤退してしまうのです。
テラの知性のパラメータの値の関係で表示ダメージこそやや低くいものの(それでもこの時点のセシル一行の戦力としては最大限のダメージ値ですが),最大HPをすべて消耗したので,表示されている値以上のダメージがあったのでしょう。
娘のために一矢報いたテラはここで力付きます。
初めてのメテオが命を捧げるシーンというのもなかなか乙だと思います。
3つ目はラストダンジョン「月の地下渓谷」の最終層におけるフースーヤ・ゴルベーザVSゼムス戦。
洗脳が解けたゴルベーザが自分を洗脳していたゼムスと対峙した際に,同行していたフースーヤと合体魔法を放ちます。
その名も「Wメテオ」
かの有名な「いいですとも」の相打ちもあり,無事ゼムスをしとめます。
作中最強の魔法使い候補である2人の合体魔法でもあり,テンションは最高潮になります。(この後さらに熱い展開になるのですけどね。)
ちなみにこのWメテオの設定値も200であり,DS版ではダメージの限界値の9999を超えた1万桁のダメージ量を算出させます。
メテオの使い手について
テラの初期レベルの知性は16(あらためて見るとびっくりするくらい低いな)ですので,メテオ詠唱時のダメージ量は800*(1+[16/4])=800*(1+4)=800*5=4000。
フースーヤの場合は,初期レベルの知性は40なので,800*(1+[40/4])=800*(1+10)=800*11=8800。テラの2倍!!
テラが高齢で試練の山に登る前までは高等魔法を忘れていたことを差し引いても,月の民の方がメテオを使ううえでの素養があるのかもしれませんね。
ちなみにこの二人以外でメテオを使えるのは上記で書いていたゴルベーザとリディアとパロムとゼロムス。
ゴルベーザはイベント戦闘でしか操作できませんが,その時の内部パラメータ上であれば知性の設定値はフースーヤと同じ40です。(レベルは50)
ちなみに続編の「月の帰還」では初期レベル30で知性の設定値が30で下がっています。(なまっている?)
リディアとパロムはメテオを覚えるレベルで説明します。
リディアはレベル60でメテオを習得し,その時の知性は55であるのでダメージ量は800*(1+[55/4])=800*(1+13)=800*14=11200。
パロムはレベル50でメテオを習得し,その時の知性は55であるのでダメージ量はリディアと同じ11200。(ちなみにパロムはレベル52でフレアを覚えます。魔法の取得方法もひねくれてるのね。)
レベル50-60というと月の地下渓谷を攻略しているところなので,月の行かないとメテオが取得できないという設定があるのかもしれませんね。
ゼロムスは敵なのでパラメータでの分析は不可。
ただ,こいつとであるのも月の地下渓谷なので,メテオと月には何らかの関係性があるという考察の裏付けができます。
ちょっとした疑問
ストーリーを追っていくと,月の地下渓谷でゴルベーザはメテオを使っているわけですが,なぜセシル一行と対峙した時にメテオを使わなかったのでしょうか?
彼とセシル一行は複数回戦う機会があり,特に2戦目のドワーフ城では黒龍つれてきて万全の態勢でセシル一行に挑むわけなので,メテオをぶっぱなてば終わるのではないのかと思います。
いろいろ考えてみたのですが,メテオの設定とメテオの使い手の関係性をまとめていて「ゴルベーザは月の地下渓谷でメテオを習得したのではないのか」という結論に至りました。
結局のところメテオの習得条件は「高度の魔法を取得した人間が試練の山に挑戦して,山頂に到着して自分と向き合う」「月の地下渓谷の深いところまで潜り,強き敵と戦う」の2種類しかないと分析しました。
試練の山に挑む方法は,当時洗脳されていたゴルベーザに自分と向き合うことができないと考え却下。洗脳が解けた後はすぐ月に向かったので,やはりこの線はないかと。
月の地下渓谷に挑む方法であれば,同行人のフースーヤがメテオを使えることもあり,習得方法を聞いて身に着けられたと考えれ,腑に落ちます。
メテオ=隕石=月という関係性なんでしょうね。
まとめ
メテオを取得するには試練の山か月の地下渓谷に挑まければならず,成長途中の魔法使いの場合は月の地下渓谷に挑むしか方法がない。
メテオを取得すればフレアの倍のダメージ量を算出することができ,最大HPを捧げることで洗脳されたゴルベーザクラスの敵であれば退散させることが可能。
月が出てくる作品であるが故にメテオが強い。
やっぱりFF4は面白い!!
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